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【番外編】いざという時に知っておきたいクマ対策!!!夏は山からクマが降りてくる!?

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いつもは女性に向けた防犯対策をお伝えしていますが、今日はちょっと番外編でお届けします。ひと対ひとではなく、ひと対クマです。クマは冬眠が終わり、夏から出没率が高くなります。そして秋口になると冬眠の準備として、食料と食い溜めしようと徘徊をし始めます。そんな夏から秋にかけて出没頻度が高くなるクマへの対策を、今回はご紹介します!

<クマによる被害>

まずは、このグラフを見てください。
こちらは、クマ類(ヒグマ・ツキノワグマ)による人身被害のグラフです。

件数でみると、死亡者数は少ないですが、年間で50人以上の人はクマによる被害に遭っています。

次に、クマ類(ヒグマ・ツキノワグマ)による月別出現情報のグラフです。

見てすぐにわかるように、クマの習性がよく現れているグラフになっています。冬眠から目覚めて、夏場は食料を探しにでる。秋口にかけて食料と多く蓄えて、冬眠をする。クマにはちゃんとしたサイクルがあることが、このグラフからわかります。ですので、とくに夏場から秋にかけてはクマに注意をしなければなりません。

日本で起きているクマによる被害は主に三つあります。農業への被害、林業への被害、そして人身被害です。今年もすでに数件の被害が確認されています。

農業への被害

農業への被害のほとんどがイノシシやシカ、サルですがクマによる被害も確認されています。クマは果実を好むため、地域差はあるものの、カキやリンゴといった果物が狙われているようです。また、この被害の困った点は収穫直前の被害だということです。収穫を目前にして食い荒らされてしまうため、作り直すことも難しく、被害額も大きいため、農家には大きなダメージとなってしまいます。今年の6月には養蜂箱を壊しているクマの姿も確認されているようです。

林業への被害

林業への被害には「クマハギ」というものがあります。「クマハギ」とはスギやヒノキといった針葉樹林の樹皮を剥がし、その下にある幹をかじる行為のことを言います。この行為をするのは主にツキノワグマです。この行為の意味は食用にしている、ナワバリを表すためなど諸説ありますが、食用にしているという説が現在では主流になってきています。日本にある人口樹林のほとんどがこの「クマハギ」に使われているスギやヒノキといった針葉樹林です。「クマハギ」の被害にあった木は成長が悪くなったり、枯れたりしてしまうため木材として使えない木が出てきてしまうのです。

人身被害

みなさんが一番心配なのがこの人身被害についてでしょう。日本最大の獣害として知られている三毛別ヒグマ事件に始まり、1970年に起こった日高山脈での福岡大ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件などは皆さんも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。近年の被害としては昨年、秋田県で起きたツキノワグマに人間が食べられたという十和利山熊襲撃事件があります。クマによる人身被害は人を食べたというもの以外に子グマを守ろうとして襲われたものや、好奇心により襲われたと思われるものまで存在します。

<クマの活動期間>

クマは冬眠に入る前の10月や11月に食い溜めるために行動が盛んになります。また、その時期はキノコ狩りなどで山に入る人も多くなるため遭遇率が上がっているようです。

<クマの習性>

クマは基本的に臆病な性格で、人の気配を感じると逃げていくことがほとんどです。しかし、急にバッタリと会ってしまったり、子育て中の母グマと遭遇してしまったりした場合には襲いかかってくることもあります。急な遭遇を防ぐ方法もしっかりと知っておきたいですね。

また、クマには植物食の強い雑食性のクマと動物食の強いものとがいます。日本にいるクマ(ツキノワグマ・ヒグマ)はどちらかというと植物食が強く、木の実や果実、動物の死骸などを食べる傾向にあるようです。

クマはとても優れた動物です。嗅覚は犬以上に良く、知能や学習能力も高いので記憶力も良いようです。また執着心も強いようです。そのため、一度人間の食べ物の味を覚えると、それを求めて問題を起こすこともあります。

<クマに遭遇したら>

クマには遭遇しないに越したことはありません。予防対策としてクマ用ベルを携帯するのはもちろん、ラジオを流す、複数人で行動し大きな声で話すといった方法も良いでしょう。匂いに反応されないよう、食料は匂いがしないように密閉した容器などに入れるといった対策もすると良いですね。しかし、必ずしもそれでクマとの遭遇を防げるわけではありません。バッタリと遭遇してしまったときの対処法もここでは紹介したいと思います。

まず、クマに遭遇しても決して焦って走って逃げることをしてはいけません。クマから目を離さずゆっくりと後ずさりしましょう。

クマがゆっくりと近づいてくるような時は人間だと気付いてない場合があります。体を大きく見せるために石の上などに立ち、穏やかに声をあげましょう。それでも近付いてくる場合は大きな声を出し、体を大きく見せるよう努め、威嚇しましょう。クマ撃退スプレーなどを携帯しておくのも良いですね。そういったものがない場合は木などの武器になりそうなものを手に取るようにしましょう。

ただし、至近距離でバッタリ遭遇した場合には、クマがパニックにならないように大声を出すのはやめましょう。

<まとめ>

クマは決して人間に害をなすだけの存在ではありません。クマが日本にいることは、その地域の自然がまだ豊かな印でもあるのです。

また、何よりも忘れていけないのは、山はクマの住処であるということです。クマと人がうまく共存するためにも、人ができることはしっかりとしていきたいものです。

そして、もし万が一遭遇してしまった時は、体を極力大きく見せながら少しずつ後ろに下がるということを覚えていてくださいね。