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【速報】ついに改正!性犯罪厳罰化の刑法改正案が衆院本会議で可決

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今日6月8日、性犯罪厳罰化の刑法改正案が衆院本会議で可決されました。性犯罪の厳罰化は以前から言われていましたが、やっとです。なぜなら、性犯罪の大幅な法改正は、明治時代の制定以来なんと110年ぶりなのです。こんなにも毎日性犯罪に関するニュースが流れているにも関わらず、110年ぶりとは、時間がかかり過ぎたように思えます。

<性犯罪の現状>

性犯罪の認知件数はグラフで見てみましょう。

こちらは平成18年から27年までの10年分の性犯罪の認知件数を表したグラフです。性犯罪に含まれる罪名は強盗強姦・強姦・強制わいせつ・公然わいせつです。
グラフだけで見ると、年々減ってきているように見えます。しかし件数で見るとどうでしょうか。平成27年で10,886件ありました。減っているかもしれませんが、決して少ない数ではありません。そして、これらの件数はあくまでも認知件数なのです。

法務省の「平成24年版犯罪白書 第4回犯罪被害実態(暗数)調査」によると、性的事件の警察への届け出率はなんと、「18.5%」でした。たったの18.5%です。残りの81.5%は被害に遭っているにも関わらず、被害届けを出していないということです。つまり先ほど見た平成27年の認知件数が減っているように見えていても、実はその何倍もの数の被害があり、それが知られておらず、解決もしていないということになります。

<改正法案の内容>

では、今回の110年ぶりの大幅に改正された法案がどういった内容かをみてみましょう。

刑法の一部を改正する法律案要綱

第一強制性交等
十三歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、五年以上の有期懲役に処するものとすること。十三歳未満の者に対し、性交等 をした者も、同様とすること。(第百七十七条関係)法務省 刑法の一部を改正する法律案より引用

→いままで「強姦罪」と呼ばれていたものを、「強制性交等罪」に改めました。強姦は女性が被害者としていましたが、この強制性交等罪は、男女ともに加害者・被害者になります。また、法定刑を懲役3年以上から、懲役5年以上に引き上げました。

第三監護者わいせつ及び監護者性交等
一十八歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じてわいせつな行為 をした者は、第百七十六条の例によるものとすること。(第百七十九条第一項関係)
二十八歳未満の者に対し、その者を現に監護する者であることによる影響力があることに乗じて性交等をした者 は、第一の例によるものとすること。(第百七十九条第二項関係)
三一及び二の未遂は、罰するものとすること。(第百八十条関係)
四一から三までの罪を、国民及び国民以外の者の国外犯とすること。(第三条、第三条の二関係)

法務省 刑法の一部を改正する法律案より引用

→こちらは、新たに制定されたもので、18歳未満に対して、生活を支える立場である親などが影響力に乗じてわいせつな行為をしたときに罰せられる法です。

第四強制わいせつ等致死傷及び強制性交等致死傷
一第百七十六条若しくは第百七十八条第一項若しくは第三の一の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を 死傷させた者は、無期又は三年以上の懲役に処するものとすること。(第百八十一条第一項関係)
二第一、第二若しくは第三の二の罪又はこれらの罪の未遂罪を犯し、よって人を死傷させた者は、無期又は六年 以上の懲役に処するものとすること。(第百八十一条第二項関係)法務省 刑法の一部を改正する法律案より引用

→致死傷罪は、無期または5年以上の刑から「無期または6年以上」に改正されました。

第七強姦罪等の非親告罪化
一第百八十条を削るものとすること。法務省 刑法の一部を改正する法律案より引用

→強姦や強制わいせつ罪はいままで親告罪でしたが、被害者の告訴がなくても罪に問える非親告罪化になりました。

<まとめ>

上記は主な改正内容を抜粋して、ご紹介したものですが、こちらをみてどう思いましたか?

率直な意見でいうと、厳罰化にしてはまだまだ足りないのではないかと思います。今までなかった法を新たに制定したものはもちろんありましたし、時代の変化に伴い、強姦が女性だけでなく男性側が被害者になりうるということで、強姦罪が「強制性交等罪」と呼び名を改められたことは良い変化だと思います。しかし、法定刑の引き上げ年数がまだ少ないように思えます。

性犯罪は「魂の殺人」と呼ばれています。被害に遭ってしまった被害者は、自分が被害者にも関わらず、自分がいけなかったなどと、自分の人格を否定してしまい、被害後一生その傷を負ったまま生活していくこともあります。

今回の法改正は110年ぶりの大幅な法改正と言われていますが、これはあくまでもまだスタートに過ぎません。この法改正をきっかけに、今後ますます議論を増やし、もう少し被害者に寄り添った法改正が続けて行われることを期待します。

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